works



2010〜

音のシリーズ

 

一つの音から反復と緊張を繰り返して旋律が生まれるように、絵画からも一節のフレーズが聴こえてくる様な表現を目指している。心地よさ、共鳴、喚起といったものが疎となり密となり、波動のように感じてもらいたい。


2006〜 2009

loophole シリーズ

 

loopholeとは覗き穴、ここではない違う場所へ通り抜けるという意。

画面からは見る者をここではない違うどこかに誘いこもうとするファクターが隠されている。


2002〜2005 

ゆらぎシリーズ

 

絵画においての「ゆらぎ」とは?「ゆらぎ」とは決定論的な予想からのズレを含むような時間的、空間的な変化である。「ゆらぎ」とは万物に存在し、人間が感じる1/fゆらぎとは例えば音や光、風や温度のなかにあり、人間と共鳴し合う時、やはり人間からも1/fゆらぎ生まれる。作品と人が対峙した時、何か心地よいものを感じるような共鳴し合うような作品を作りたい、というところから生まれた。


1999〜2001

交差・2シリーズ

 

絵画は任意の1点から始まり、その1点に呼応して次々と形や色が現れてくる。暗いトーンの世界から原点に帰り見つめ直す事によって、この世界から解き放たれ、純粋な部分を表現したいという衝動から生まれた作品シリーズ。


1992〜1998

交差シリーズ

 

大学4年生の頃からのシリーズ。黒の持つ色の強さと深さに魅せられながら、ストロークによって生まれる線と線の交差、あるいは面と面の交差を生成する。その中に、昨日、今日、明日という時間の流れ、人と人のかかわり合い方などの意味を込めようとする。